高齢者がフラワーアレンジメントをする効用は何ですか
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フラワーアレンジメントは高齢者にとって多面的な効果がありますね。
まず身体面では、花を切ったり挿したりする動作が手指の巧緻性を維持するリハビリになります。つまむ・握る・回すといった細かい動きを自然に繰り返すので、日常生活動作(ADL)の維持にもつながります。
認知面では、色の組み合わせや高さのバランス、全体の構成を考えることで、空間認知や判断力、創造力が刺激されます。「この花をどこに配置しようか」と考えるプロセス自体が脳の活性化になるわけです。
心理面の効果も大きくて、花の香りや色彩には気持ちを落ち着かせたりリラックスさせる作用があります。園芸療法の分野でも、植物に触れることがストレスホルモンの低下や気分の改善に寄与するとされています。完成作品を「きれいにできた」と感じることで自己効力感や達成感も得られます。
社会面では、ふれあいデイ平でもそうだと思いますが、みんなで一緒に作る場面で自然と会話が生まれます。「その色の組み合わせいいね」といったやり取りがコミュニケーションの活性化につながりますし、作品を家族に見せたり持ち帰ったりすることで、施設外の人間関係にも良い影響があります。
また、季節の花を使うことで季節感を味わえるのも、特に認知症の方にとっては見当識の維持に役立つ側面があります。ふれあいデイ平の2月号でもフラワーアレンジメントを取り上げていましたが、こうした活動は介護予防やQOL向上の観点からも非常に理にかなったレクリエーションだと思います。

